■公開……2021年2月11日-5月16日/約235分
*2021年1月21日収録(於工芸青花/神楽坂)
*公開期間後は御購入者も本講座(動画)を視聴できなくなりますので御注意ください
*冒頭部分(約15分)は以下で御覧いただけます
https://www.youtube.com/watch?v=idmVOvTpLKQ&t=47s
■内容……作り手、売り手、使い手の方々と、「工芸」のことを考えるシリーズです。今回は、福岡「工藝風向」店主の高木さんと、東京「Roundabout/OUTBOUND」店主の小林和人さんの対談です(聞き手は『工芸青花』の菅野です)。4年間、毎月つづけてきた高木さんのブログ「工芸入門」(以下リンク参照)がひとまず終了したことを機に、旧知のふたりに、いま考えていることをぞんぶんに語りあっていただきました。
■■話はまずブログ「工芸入門」の意図、反応などからはじまり、つづいて高木さんの近著『わかりやすい民藝』についての忌憚ないやりとり、そして2000年代に流行した「生活工芸」をふたりはどうみていたのか、など。最後は小林さんが提唱する「作用」──用の道具ではない工芸の意義──について、その可能性の核心はなにか、という話になりました。ながいですが、遠慮なく、率直な対話ができたと思います。
https://www.kogei-seika.jp/blog/
■講師……高木崇雄 Takao TAKAKI
「工藝風向」代表。1974年高知生れ、福岡育ち。京都大学経済学部卒業。2004年に「工藝風向」設立。柳宗悦と民藝運動を対象として近代工藝史を研究し、九州大学大学院芸術工学府博士課程修了。福岡民藝協会事務局・日本民藝協会常任理事。「青花の会」編集委員。著書に『わかりやすい民藝』(D&DEPARTMENT PROJECT)、共著に『工芸批評』(新潮社青花の会)など。
https://foucault.tumblr.com/
■講師……小林和人 Kazuto KOBAYASHI
1975年東京都生れ、海外と郊外で育つ。1999年にRoundabout(ラウンダバウト)を開き、2008年にOUTBOUND(アウトバウンド)を立ち上げる。2013年7月、物の「用」が胚胎する「具体的な機能」と「抽象的な作用」をテーマとした「用の図と地」展を開催。同年12月以降、「作用」という抽象的な概念を実際に体感してもらう場として「作用」展の開催を継続的に取り組んでいる。著書に『あたらしい日用品』(マイナビ)、共著に『「生活工芸」の時代』(新潮社)など。
https://www.instagram.com/kazutokobayashi/?hl=ja
■講師……菅野康晴 Yasuharu SUGANO
『工芸青花』編集長。1968年生れ。1993年新潮社入社。『芸術新潮』及び「とんぼの本」シリーズの編集部に在籍後、2014年「青花の会」を始める。担当した本に、坂田和實『ひとりよがりのものさし』、中村好文『意中の建築』、川瀬敏郎『一日一花』、三谷龍二他『「生活工芸」の時代』、李鳳來『李朝を巡る心』など。共著に『工芸批評』(新潮社青花の会)。
■高木さんから......小林和人さんと会って話していると、互いの店で紹介する作り手や品々の違いこそあれど、同じ問題意識を抱えている仲間だな、と感じます。その問題意識とはきっと、「『工芸』を狭い枠から開放しつつ、しかも『美術』に取り込まれてしまわないために、僕らはどう振る舞いうるのだろうか」ということではないでしょうか。
■■これまで4年書き続けてきた「工芸入門」もやはり、同じ問題意識から生まれた連載でした。今回、これまでを振り返り、そして今後を考えるために、あらためて小林さんといつもの話をすることにしました。語るべきことが多すぎ、いささか長丁場ではありますが、楽しんでいただけますと幸いです。
■小林さんから......秩序だった思考を淀みなく言語化していく高木崇雄さんとの対話は、どこか心地よい緊張感を伴うスポーツの様です。明晰さは彼の特徴ではありますが、実はその本質は「身体性の人」であることなのではないでしょうか。だからこそ店を構え、作り手に会いに行きます。そして、ある意味で対照的といえる高木さんに私自身が仲間としての共感を覚える理由が腑に落ちます。身体性とは時間が血肉化しているということかもしれません。それは彼との対話を通して気付きました。菅野康晴さんを舵取り役とした今回の鼎談は、いつもより少し長めの舟行となりましたが、ここから更なる議論へと繋がり、また広がりと深まりが生まれる事を願っております。
■青花の会より……お申込みいただいた方には本講座のURLとパスワードをお知らせします。御購入のさい、アカウント登録とログインが必要です。アカウント登録は以下よりお願いいたします(初回のみ)
https://shop.kogei-seika.jp/entry/kiyaku.php
■決済(クレジットカード)完了後「my page」(以下)より、URLとパスワードをダウンロードしてください(メイルでもお知らせします)
https://shop.kogei-seika.jp/mypage/
■問合せ……青花の会/新潮社
T03-3266-5378
■F03-3266-5419
■info@kogei-seika.jp