■公開……2020年7月15日-8月16日/約95分
*公開期間後は御購入者も本講座(動画)を視聴できなくなりますので御注意ください
*本講座は2020年7月に工芸青花で開催された講座「工芸入門8」と同じ内容です
■内容……高木崇雄さんは私がとても信頼している工芸論の書き手です。工芸店という実践の場をいとなみながら理念を手ばなさずに中立的思考をつづけることは、じつはむつかしいと思うのですが、高木さんは両立しているようにみえます。彼の工芸論は青花のサイトでも連載しています(以下)。
https://www.kogei-seika.jp/blog/takaki/040.html
■■『工芸青花』14号の刊行(2020年6月)を機に、特集「メキシコのブリキ絵-芹沢銈介コレクション」の筆者である高木さんに、ひさしぶりに「工芸入門」シリーズの講座をお願いしました。ふつうなら、ブリキ絵や芹沢銈介の話になると思うのですが、以下のコメントにもあるように、工芸店主として今回の疫病にどのように対したのか、なにを考えていたのか、いっせいにふえたオンライン販売と工芸の相性についてなどもふくめ、お話をうかがいます。
■講師……高木崇雄 Takao Takaki
「工藝風向」代表。1974年高知生れ、福岡育ち。京都大学経済学部卒業。2004年に「工藝風向」設立。柳宗悦と民藝運動を対象として近代工藝史を研究し、九州大学大学院芸術工学府博士課程修了。福岡民藝協会事務局・日本民藝協会常任理事。著書に『わかりやすい民藝』(D&DEPARTMENT PROJECT)、共著に『工芸批評』(新潮社青花の会)など。
■高木さんから……疫病がなかなかおさまりません。第一波は通り過ぎたとのことですが、第二波が来ることは確実視されているようです。先の見通しが悪い日々が続き、同時に他者への、そして自分自身への抑圧も続いています。
■■「この平和の辛さ、それから生じる不安や重圧感に耐え切れず、えいと思ってやったほうがせいせいするというような弱さも我々には、確かにあるのである」と書いたのは仏文学者の渡辺一夫でした。なるほど、不安に耐え切れず、えいと思ってこの状況へ過剰に適応しようとする動きも見え、戦時下を生きた人の言葉は見事に現実を描写するな、と思います。渡辺はこの文章『僕の願い』において、「平和は辛いものであるが、これに耐えねばならない」と記し、日々刻々とあらわれる現実の綻びを繕い続けることのみが、平和を耐える唯一の方法であるとも述べていますが、なるほど、工芸もまた、繕いのために働く道具ではないだろうか、そしてそうあってほしい、と共感を抱きます。
■■かつて疫病とともにあった社会において、どのように工芸は繕いをなしてきたのか。今回は、繕いとしての工芸、集団の祈りとして生まれる工芸の姿、そして、工芸店という場のこれからについて考えてみようと思います。みなさまご用心の上、どうぞご無事でお過ごしください。
■青花の会より……お申込みいただいた方には本講座のURLとパスワードをお知らせします。御購入のさい、アカウント登録とログインが必要です。アカウント登録は以下よりお願いいたします(初回のみ)
https://shop.kogei-seika.jp/entry/kiyaku.php
■決済(クレジットカード)完了後「my page」(以下)より、URLとパスワードをダウンロードしてください(メイルでもお知らせします)
https://shop.kogei-seika.jp/mypage/
■問合せ……青花の会/新潮社
T03-3266-5378
■F03-3266-5419
■info@kogei-seika.jp