■日時……2018年10月4日(木)18時半-20時半■開場18時
■場所……一水寮悠庵■東京都新宿区横寺町31-13(神楽坂)
■定員……25名
■内容……作り手、売り手、使い手の方々と、「工芸」のことを考えるシリーズです。オオヤさんとは年に一度、松本の六九クラフトストリートで会うようになって(おたがい出展しているので)、そういう場所なので工芸の話をするのですが、いつも決してありきたりのことはいわないのに、後日になって「的確だな」と思いかえすことが多い。彼の著書『珈琲の建設』(誠光社)もそういう本でした。高木さんは青花のブログ「工芸入門」の筆者。オオヤさんも敬愛する故・森光宗男さん(珈琲美美)を追悼した美しい文章があります(以下)。
http://www.kogei-seika.jp/blog/takaki/011.html
■■当日、参加者のみなさんにはオオヤさんのコーヒーをのんでいただけます。
■講師……オオヤ ミノル
1967年生れ。味は一流、人気は二流、ギャラは三流、天才コーヒー焙煎家オオヤ ミノル。ロマン派、自称天才派、政治的立場は完全インターナショナリスト。宗教は現在、地下本願寺派設立を模索中。
■講師……高木崇雄 たかき・たかお
「工藝風向」代表。1974年高知生れ、福岡育ち。京都大学経済学部卒業。2004年に「工藝風向」設立。柳宗悦と民藝運動を対象として近代工藝史を研究し、九州大学大学院芸術工学府博士課程修了。福岡民藝協会事務局・日本民藝協会常任理事。
■オオヤさんから……美しいモノの売り買いは長い歴史を経ることで、美しいモノも売り買いも一義的意味を失っている事は明らかです。又美しいモノをコントロールする事は権力の享受である事は現在も変わらぬ事実です。権力の質やシステムの所在はアナルコキャピタリズムと空洞化するみんしゅしゅぎ等の変容に都合よく変形して行きます。
■■その様な中美しいモノは、作り手、紹介者、売り手、消費者とは関係なく、矢張り美しいモノとしてそこに存在します。なんなら、元々汚らわしいモノで汚らわしい理由で汚らわしい人が所有したが故に美しいモノまで存在する、この様な事全て、味と同じなのです。
■■■誰かが評価せずとも、美しいモノ、美味しいモノは存在できるのか? 消費者あるコトのみにおいて、美しいモノ、美味しいモノが存在できるのなら......。こんな話は必要なのでしょうが、高木さんとはもっと楽しい話が出来たらと思う。
■高木さんから……コーヒー屋やうつわ屋がどんどん増える、という時期がありました(まだ続いているかもしれませんが)。そういった店を見ていると、どの店もなんだか似ている。取り扱う商品が似ている、外観や内装が似ている、といったことではなく、もっと似ているものがある。それはなんだろう、と思ったので、似ていない人、オオヤさんと話したいと思いました。オオヤさんは大人です。人の話をしっかり聞いて、自分もしっかり話す。つまり対話ができる人。左京区文化少年の残滓を引きずる、つまり子供である僕はいささか引け目を感じますが、精一杯大人びて話したいと思います。楽しみです。
■青花の会より……お申込みいただいた方には受講票を郵送いたしますので、講座当日に御持参ください。お申込みの受付は本サイトのみ(クレジットカード決済)ですが、他の方法を御希望の方は下記までお知らせいただけましたら幸いです。
■問合せ……青花の会/新潮社
T03-3266-5378■F03-3266-5419■info@kogei-seika.jp