■日時……2018年6月29日(金)19時-21時■開場18時半
■場所……一水寮悠庵■東京都新宿区横寺町31-13(神楽坂)
■定員……25名
■内容……作り手、売り手、使い手の方々と、「工芸」のことを考えるシリーズです。今回は6月28日より神楽坂で開催する「骨董の起源」展(以下のリンク参照)にあわせて、同展監修者の松本武明さんと、出展者のおふたりの鼎談をおこないます。
http://www.kogei-seika.jp/gallery/20180601.html
■講師……松本武明 まつもと・たけあき
1961年山口県生れ。電気メーカー、通信会社勤務を経て、2011年に埼玉県川越市に「ギャラリーうつわノート」を開設。
■講師……岩橋直哉 いわはし・なおや
屋号「拙庵」として現前する古今のモノを通してイデアを探し求める。展示「神と人」「Beyond Live and Evil」「衝撃の美」「遠くの太鼓」など。
■講師……牛抱幾久真 うしだき・いくま
1983年千葉県生れ。2008年頃から屋号「titcoRet」として骨董市に出店し始め2012年に池ノ上に週末openの店を始める。2015年8月に清澄白河に「幾何」をオープン。
■松本さんから……今展の出品者である岩橋直哉さんと牛抱幾久真さんにモノ選びの視点をお聞きする座談会です。
■■2年前に開催した「衝撃の美」(2016)は、人の作りしモノの原点となる動機を探る企画展だったように思います。企画当初は、まだ見ぬ不可解なモノへの興味であり、怖いもの見たさであったことは否めませんが、一方で時代の先端を垣間見る機会であったと思います。それは時代の暗部を照らす光のようでもあり、ネット時代に希求される根源的な触感ではないかと思います。
■■■今、不確かな時代。モノは洗練され、暮らしに従属的な無個性な物が尊ばれます。確かに調和的なモノは暮らしに心地良く人をリラックスさせてくれるでしょう。しかし若い世代が敏感に奥深い精神性を求めているのはコミック、ゲーム等サブカルの世界に於いても顕著です。それは無意識に潜む見えざる使者の仕業ではないでしょうか。かつてのプリミティブアートとも違う、まだ誰もが未定義な領域です。
■■■■古伊万里や李朝の美しさは大いに認めるものの、見方を変えれば誰かが決めた価値の範疇を超えません。しかし物に感化される瞬間は、肩書を超えて、もっと目に見えない、解読されていない物質から受け取るセンサーだと思うのです。時に貧の骨董が創造的であるのは自分の眼によるポジティブな開拓があるからです。今はまだ正当な評価を得ないモノですが、時代の胎動を捉えたオルタナティブな価値だと思っています。それを岩橋さんや牛抱さんの新鮮な眼から感じるのです。
■■■■■今回、工芸青花というステージを借りて、何ゆえにこれらを選ぶのかお二人にお聞きしてみたいと思います。オセロの石がパタパタと裏返るような価値の転換を体験できる機会になればと思っています。
■青花の会より……お申込みいただいた方には受講票を郵送いたしますので、講座当日に御持参ください。お申込みの受付は本サイトのみ(クレジットカード決済)ですが、他の方法を御希望の方は下記までお知らせいただけましたら幸いです。
■問合せ……青花の会/新潮社
T03-3266-5378■F03-3266-5419■info@kogei-seika.jp